YouTube で観られる!スコセッシやスピルバーグなど有名監督6人の初期作品

先日、自ら命を絶った映画監督のトニー・スコット(Tony Scott)。その数日後、Twitter でこんな短編映画があったことを知りました。リドリー・スコット(Ridley Scott)の監督デビュー作『Boy and Bicycle』(1962)です。

Dementia 13

男の子が学校をさぼって(skip)自転車であてもなくぶらぶらするという話なんですが、この主人公の男の子がなんと、当時16歳のトニー・スコットなんです。

リドリー・スコットは当時23歳。初めて撮った作品でこのクオリティはやっぱり相当すごいです。

昔ジェガーさんと「有名監督の初期作品を観る映画祭」というのをちっちゃく開催したことがあるんですが、やはり名を成している監督は初期作品からクオリティがむちゃくちゃ高いです。初期作品は短いものが多いので、たいていは YouTube で観られるのですが、私が一番衝撃を受けたのはこれ。

マーティン・スコセッシ(Martin Scorsese)の1967年の作品『The Big Shave』。わずか5分の作品ですが、すごくよくできています。この時スコセッシはリドリー・スコットと同じくまだ学生。実はこの作品はデビュー作ではなく、この前にも何編か短編を撮ってはります。YouTube で観られる一番古い作品は2作目の『君のような素敵な娘がこんなところで何してるの?(What’s a Nice Girl Like You Doing in a Place Like This?)』(1963)ですが(下のビデオ)、クオリティはやっぱり高いです。

続いて、これ。

スティーブン・スピルバーグ(Steven Spielberg)です。こんなキュートな映画を撮っていたんですね!この映画が作られたのは1968年で、当時スピルバーグは22歳。『Amblin’』というタイトルは、スピルバーグのプロダクション会社『アンブリン・エンターテインメント(Amblin Entertainment)』の由来にもなっています。これも、監督デビュー作ではありませんが、YouTube で観られるスピルバーグ作品としてはこれが一番古いです。

続いてこちら。

スタンリー・キューブリック(Stanley Kubrick)の3作目『恐怖と欲望(Fear and Desire)』(1953)です。私は未見、と思ったらジェガーさんいはく途中で寝てたらしいです。1・2作目は短編のドキュメンタリーで、2つ目の『拳闘試合の日(Day of the Fight)』(1951)も YouTube で観られます。

さらに続いて、こちら。

これは私は本当に未見ですが、フランシス・フォード・コッポラ(Francis Ford Coppola)の監督デビュー作『ディメンシャ13(Dementia 13)』(1963)。
ディメンシャ13 [DVD]
コッポラは当時24歳。YouTube のタイトルに “Horror Thriller” と書いてあってちょっとどきどきしますが、機会があったらジェガーさんと観てみようと思います。

最後は、こちら。

『市民ケーン(Citizen Kane)』(1941)の監督として知られるオルソン・ウェルズ(Orson Welles)の『The Hearts of Age』(1934)。共同監督で、出演もしています。当時19歳のはずですけど、並々ならぬ貫録はこの時からあったようです。今日紹介した中で一番不思議な作品です。

他にもおすすめの監督の初期作品があればぜひぜひ教えてください 🙂

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