日常会話でよく使われる「Are you sure?」の意味とは?

日本に来てから「あっ」という間に1ヶ月が過ぎ、アメリカに戻る日が近づいてきました。先日の奈良マラソンからまだあまり日にちも経っていないので、まだ足は少し筋肉痛が残っていますが、なんとか歩ける程度には回復しています。

でも長距離フライトが待っているので、ジェガーさんはちょっと心配している様子。

今日も「ちゃんとスーツケース持って帰ってこれんの?」とスカイプでいわれたので、「うん」と答えると、”Are you sure?” と言われました。

ポイント

“sure” は「確かな」という意味で、日常生活でよく使われています。

sure | Dictionary.com

  1. certain that something is real, true, or correct
    • certain about what you feel, what you want, or what you have decided
    • confident and not in any doubt about something

  2. certain to happen or to result from something
  3. strong and firm
  4. used about something that is definite and cannot be questioned or doubted

(3. の例文は “His handshake was sure and confident.〔彼の握手はしっかりしていて自信があった。〕”、4. の例文は “a sure memory for names〔名前に対する確かな記憶〕” となっていました。)

ジェガーさんは「ほんまに?」と言っていたのでした。

私の大好きなテレビドラマ『マッドメンMad Men)』でも、ドン・ドレイパー(Don Draper / ジョン・ハム)が愛について語る場面で、聞き手の女性が「それってほんま?」と聞くと、”Pretty sure about it.”(0:35)と答えてはりました。

補足

また、リチャード・リンクレーター(Richard Linklater)の映画『Bernie』(2012・日本公開未定 ※追記参照)の予告では、町一番の嫌われ者マージョリー(Marjorie / シャーリー・マクレーン)を気にかけるバーニー(Bernie)に対し、バーニーの同僚が “Are you sure about that?”(0:44)と言っていました。

この『Bernie』、私個人的には、今年見たコメディ映画の中で一番良かったです。

まず、ポスターのジャック・ブラックの顔・・・!はまり役です。彼の演じるバーニーは、テキサス州東部の小さな街カーセッジ(Carthage)の葬儀屋でアシスタント・ディレクターとして働く街の人気者。誰に対しても優しく、嫌われ者の未亡人マージョリーの夫の葬儀を行った後は、一人っきりの様子を気遣って頻繁にマージョリーの家を訪ねるようになっていました。やがて2人は親密な仲に。ただし、ポスターに血痕と手錠が映っているとおり、ここから事態は急展開し、事件が起こります。なんと、あれだけ仲よかったはずのマージョリーが、バーニーに殺されてしまうのです。

実はこの事件、1998年に実際に起こった事件が基になっています。テキサス州出身のリンクレーター監督が地元紙を読んでいて、この事件を扱った記事『Midnight in the Garden of East Texas | Texas Monthly』(1998年1月)に興味を持ったそう。
Richard Linklater

(By austinistdotcom [CC-BY-2.0], via Flickr

※以下、ネタバレあり!です※

この事件の変わっているところは、殺人者であるバーニーの方が被害者であるマージョリーよりも街の人から好かれているところ。マージョリーの性格の悪さは相当だったようで、マージョリーの実の姪がマージョリーの性格の悪さについて書いた記事をニューヨーク・タイムズ紙に寄稿しているほどです。

街の人々があまりにもバーニーに同情するので、マシュー・マコノヒー(Matthew McConaughey)演じる地方検事はなんと、裁判を隣町で行うという異例の措置を実行。リンクレーター監督はこの裁判の傍聴にも行ったそうで、裁判の様子もしっかりと映画に含まれています。

果たして、バーニーは無罪なのか、有罪なのか。私はこの映画を2回観たのですが、1回目はバーニーに私も同情していました。でも、改めて見直してみると、バーニーにも怪しい点がいろいろあります。例えば、金遣いが非常に荒いところ。殺人の手口が巧妙で、ばれるまでずっと嘘をつき続けていたところ。人当たりが良いので、街の人からは絶大な信用を得ているようですが、仮に街の人全員がバーニーにだまされていたとすればどうでしょうか。相当な詐欺師です。私の考えすぎかもしれませんが。

実際にあった殺人事件をコメディ映画にすること自体については賛否両論あるようですが、この作品で私が最も好きな部分は、実はリンクレーター監督の地元テキサス民への愛があふれているところ。撮影は実際に事件があったカーセッジで行われていて、そこの住民がインタビュイーとして出演してはります。みんな独特のなまりで言いたい放題のため、爆弾発言出まくり。でも一番面白かったのは、テキサス州についておっちゃんが説明する箇所でした。関西のおばちゃん並に説明が適当です。

※以上、ネタバレ終了※

ちなみに、もう一つ面白かったコメディ映画は、2010年に『ザ・ファイターThe Fighter)』でアカデミー賞監督賞にもノミネートされたデヴィッド・O・ラッセル(David O. Russell)監督の最新作『Silver Linings Playbook』。こちらは先日邦題が『世界にひとつのプレイブック』に決まりました。来年2月22日に公開されるそうです!

追記

(5.11.2013)
『Bernie』が、『バーニー/みんなが愛した殺人者』という邦題で、7月13日に公開決定しました!