映画『モンスター』(2003)の予告編で耳にした「street person」の意味とは?

私は普段映画のレンタルには Netflix を使っているのですが、Netflix は観たい映画をどんどん Queue にストックしていくことができます。レンタルが終わったら、Queue に登録している次の作品が自動的に送られてくる仕組みです。



Queue には最大500タイトルまでストックできて、ジェガーさんは常に500タイトルストックしてはるのですが、私はそんなに観たい映画もたまっていないので、だいたい常時30タイトルくらい登録しています。

でも、30タイトルでもたまに出てくるのが、どういうきっかけで Queue に入れたのか覚えていない映画。

シャーリーズ・セロンがアカデミー賞主演女優賞を受賞した『モンスター(Monster )』も、いつどういうきっかけで Queue に入れたのか全く覚えていないのですが、先日順番が巡ってきて家に届きました。

ジェガーさんはすでに『モンスター』は何回か観ていたらしいのですが、私は「シャーリーズ・セロンがやばいらしい」ということくらいしか事前情報がないまま鑑賞。

その中で、何度か “street person” という言葉を耳にしました。下の予告編でも、”I think she was a street person.”(0:52)というセリフがあります。

ポイント

“street person” は「路上生活者」のことです。私はアメリカに来るまで “homeless person” という言葉しか知りませんでしたが、”street person” もよく使われています。

street person | Collins Dictionary

street person: a homeless person

(複数形は “street people” となります!)

他には、”bum” や “vagrant” という言葉も、同じ意味で使われているのを耳にします。

補足

というわけで、シャーリーズ・セロン、ほんまにやばかったです。見た目からして完全に彼女の美貌の面影はなく、別人。

『モンスター』は全米初の女性連続殺人犯(Serial killer)アイリーン・ウォーノス(Aileen Wuornos)を描いています。なので、外見もやっぱりアイリーン・ウォーノスに似せているのかなと思って当時のインタビュー映像を観てみたら、やっぱりそうでした。

途中2回くらいアイリーン・ウォーノスとの比較映像が出てくるのですが、そっくり!

役作りのために30パウンド(約13.6キロ)増量したと語ってはりますが(0:43)、その後すぐまたすっと元に戻れるところがさすがです。

よくこの役柄に挑戦しようと思ったな〜と私は思ったのですが、インタビュアーも似たようなことを聞いていて、それに対するシャーリーズ・セロンの

I guess I was at a place in my career where — you know, I’ve been very happy with my career, I feel like I’ve been extremely blessed, but at the same time, I guess something inside me always felt that I knew I was capable of a lot more.(1:34)

(女優としてのキャリアに今までもすごく満足していて、恵まれているとは思っていたんですけど、同時に自分にはもっと可能性があるとも感じていたんです)

というセリフが印象的でした。

彼女は南アフリカ共和国出身。彼女の話す英語は全く訛りがないので信じがたいですが、母国語はアフリカーンス語(Afrikaans)です。

上の映像では、インタビューの数日前にも寝言でアフリカーンス語を話していたというエピソードが語られていますが、お母さんとは普段からアフリカーンス語で話しているんですね。

『モンスター』のアカデミー賞授賞式の様子の映像も発見しましたが、お母さんも同席していて、観ていて私も感極まりました。

Buzznet の記事『10 Things You Probably Didn’t Know About Charlize Theron』(2012年5月)によると、シャーリーズ・セロンはアメリカのテレビ番組を観て英語を覚えたそう。渡米したのが17歳なので、吸収率も高かったのかもしれませんが、彼女の場合は英語学習にもものすごくストイックに向き合ってきはったんちゃうかと想像します。
Charlize Theron @ 2010 Academy Awards

(2010年の第82回アカデミー賞授賞式にて By Photo by Sgt. Michael Connors [Public domain], via Wikimedia Commons

母国を離れてアメリカに渡ってきた身として、そんな彼女に親近感を抱くとともに、私自身もまだまだ可能性を切り開く余地があるんちゃうかと奮い立たされました。

ちなみにこの映画、途中と最後に2回、ジャーニーの『Don’t Stop Believin’』が流れます(1回目は下の映像の7:23)。

1回目と2回目で歌詞が全く異なって聞こえて、2回目はとても切ない気分になったのが自分にとっては衝撃でした。『Don’t Stop Believin’』は何度も聴いている曲やったのに、そんな風に曲を聴いたことがなかったからです。曲に対するイメージががらっと変わったのは、不思議な体験でした。

ところでジャーニーについては以前にも書きましたが、彼らのドキュメンタリー映画『ジャーニー/ドント・ストップ・ビリーヴィンDon’t Stop Believin’: Everyman’s Journey)』を観に行こうと思ったらなんと期間限定上映だったことが発覚。先日予定が空いた時にはもう上映終了してました・・・

しゃーないので Netflix の Queue に追加したいと思います。

関連

ジャーニーのインタビュー映像で耳にした「lip-syncing」の意味とは?