無料のロゼッタ・ストーン!?英語で語学が楽しく学べる『Duolingo』

先日、LIG inc.@LIG_J)さんで『今、オンライン教育が熱い!海外の無料オンライン学習サービス17選 | 株式会社LIG』という記事を書かせていただいたのですが、その中で紹介した『Duolingo』に最近はまりつつあります。


Duolingo 1
私は大学時代文学部だったのですが、語学の必修クラスではフランス語を取っていました。学生時代はバックパッカーとしてフランスやモロッコへ1人で行ってフランス語でコミュニケーションを取ったりもしていたのですが、今ではもはやさっぱりです。

でも、このサイトを知って試しにフランス語を選択してみたら、「あーせやせや」といろいろ思い出してきました。

まず、アカウントを作ってログインすると、下のような画面が出てきます。選択する語学は左上の国旗のところをクリックすると自由に変更できます(スペイン語、英語、フランス語、ドイツ語、ポルトガル語、イタリア語から選択できます)。マップがちょっと RPG ゲームみたいで面白いです。
Duolingo 2
“Basics” をクリックすると、下のような画面が出てきます。”Lesson 2″ をやってみたいと思います。
Duolingo 3
“Lesson 2” と書かれた本の部分をクリックすると、Lesson 2 が始まりました。

女の人が例文を読み上げるので、その訳文を英語で右側にタイプします。”riche” という単語は “Lesson 1” では出てこなかった単語なので、上に “New word” と出ています。
Duolingo 3
“Lesson 1” で習ったことを思い出しながら、あと “riche” は英語の “rich” に似てるな〜と思いながら “I am rich” とタイプすると・・・正解!
Duolingo 5
お次は写真問題です。ロゼッタ・ストーンみたい。選択すると、女の人がその単語を読み上げてくれます。
Duolingo 6
聞き取り問題もあります。カメのイラスト部分をクリックすると、ゆっくり発音してくれます。
Duolingo 8
間違えると、優しく教えてくれます。1回間違えるごとに右上の赤いハートが1つずつ消えていって、4つ全部消えたら一からやり直し。英語の文法を間違えても間違いになるなので、英語の勉強にもなります。
Duolingo 7
Lesson 2 には出てきませんでしたが、スピーキングもあって、すごく楽しいです。

と、いうところでこの記事を終えようと思っていたのですが、ちょっとびっくりな記事を発見してしまいました。

ユーザーが語学レッスンのつもりで取り組んでいる翻訳作業が、実はクリエイティブ・コモンズの文書翻訳作業になる。

via 語学の学習をしながら、実はネットを翻訳「Duolingo」 « WIRED.jp(2012年9月)

なんですとー!?

このサイトの立ち上げ人であるルイス・ヴォン・アン(@LuisvonAhn)さんは、なんと『ReCAPTCHA』というツールの開発者。
ReCAPTCHA

ReCAPTCHAは、ウェブページでのユーザー登録などの際に、情報をフォームに入力しているのが本当の人間かどうかを見分けるためのツールとして知られているが、実はゆがんだ文字や数字を人間に解読させることで、スキャンした書籍の文字をデジタル情報に変換する目的にも役立てられている。

via 語学の学習をしながら、実はネットを翻訳「Duolingo」 « WIRED.jp(2012年9月)

天才やろー!

そんな天才ルイスさんは、もともとカーネギーメロン大学(Carnegie Mellon University)大学院在籍中に、写真をラベル付けするゲームを通して写真検索を容易にする仕組みを開発。それをグーグルに売却した後『ReCAPTCHA』を開発し、それもグーグルに2007年に売却しはりました。

そして次にとりかかっているプロジェクトが、この『Duolingo』なんやそうです。

Duolingoで、ユーザーが語学のレッスンのつもりで取り組んでいる翻訳作業は、実はクリエイティブ・コモンズの文書翻訳作業であり、Duolingoはこれらの文書を文章ごとに切り分けてレッスンに散りばめ、ユーザーに翻訳させている。

via 語学の学習をしながら、実はネットを翻訳「Duolingo」 « WIRED.jp(2012年9月)

学習しているだけのはずなのに、翻訳作業に関わっていると思えば、何だか人の役に立っているような気持ちすらわいてくるので不思議。翻訳作業という、とてつもなく面倒そうな作業を人のニーズに結びつけ、ある意味 “自動化” させていくルイスさん、ほんま賢いです。