盲目のヒーロー!アメリカの『デアデビル』と日本の『座頭市』

ジェガーさんと私は映画が大好きですが、テレビドラマはもともとあまり見ません。ですが、最近スーパーヒーローのテレビドラマが増えていて、この度、Netflix でも『デアデビル』が放映開始されました。

スーパーヒーロー好きとしては、観ないわけにはいきません。

盲目のヒーロー

デアデビルは、スーパーヒーロー界で唯一障害を抱えているヒーロー。

9歳の時に事故に遭遇して目が見えなくなって以来、視覚以外の感覚が人並み以上に研ぎ澄まされ、普通は感じないような小さな音や人の気配を敏感に察知する能力を身につけた、盲目のヒーローなのです。

日本にも盲目のヒーローがいた

その話を母親にスカイプで話していたところ、「それ、座頭市思い出すわ」と母が言いました。

「座頭市も、盲目の剣客の話やからな」
「えっ、座頭市ってそういう話なん!?」

考えてみれば、私はまだ座頭市を観たことがありません。ジェガーさんに聞いてみると、ジェガーさんも座頭市は未見でした。

2人とも興味を持ったので、さっそく座頭市を観ることに。テレビシリーズになる前の映画『座頭市物語』(1962)を観てみました。

座頭市も盲目ながら、視覚以外の感覚が人並み以上に敏感で、壺振りと居合抜きで彼の右に出るものはいません。

デアデビルは話している相手の鼓動の乱れから嘘も見分けることができますが、座頭市も釣りで知り合った浪人、平手造酒(ひらて・みき)の息遣いから病気を一発で見破っていてびっくりしました。

座頭市といえば勝新太郎

それにしても、座頭市を演じる勝新太郎さんの剣さばきの見事なこと!

母は勝新太郎さんが大好きなのですが、私もこの歳にしてやっとその偉大さがわかったような気がします。

調べていると、テレビ朝日の番組『SmaSTATION!!』でこんな逸話が紹介されていたのを発見。

勝さんの人気を決定づけたのが、あの不朽の名作『座頭市』です。盲目ながら、居合抜きの達人という型破りなヒーローを演じきるために、勝さんは常軌を逸した修行に臨みます。リアルな殺陣にこだわった勝さんは、『どうして目が見えないのに切れるのか?』という疑問にぶち当たります。答えを求め続けた勝さんは、居合いの達人に弟子入りし、実際に目隠しをして五感で感じる訓練をしたのです。また、盲目の人は、音に対して敏感なはずだと考えた勝さんは、それを強調するために、あることを思いつきます。それは「自分の耳を動かす」こと。

最初の頃、ピクリとも動かすことができなかった耳が、数ヵ月かかって自在に動かせるようになったのです。そんな、勝さんの執念が詰まった渾身の一作、『座頭市』は海外でも人気を博すと、様々な映画人に影響を与えました。『座頭市』の熱狂的なファンには、あのブルース・リーもいます。

SmaSTATION!!

これを読んで私はふと、デアデビルも座頭市に少なからず影響されているのではないかと思いました。

ジェガーさんに伝えたところ、ジェガーさんも真剣な表情。

「座頭市物語は何年の映画?」
「1962年。デアデビルのデビューは?」
「1964年」

真相はおそらくクリエイターのスタン・リーさんしか分かりませんが、とても興味深いです。

不朽の名作