映画『華麗なるギャツビー』の特集映像で耳にした「infuse」の意味とは?

先週金曜日にアメリカで公開された映画『華麗なるギャツビーThe Great Gatsby)』(日本は6月14日公開)。過去にも何度か記事で取り上げてきて、1年前からずっとずっと楽しみにしていたので、公開直後にジェガーさんとさっそく観てきました!

The Great Gatsby

私は映画を観る時、ストーリーだけでなく映像や音楽など、ストーリー以外の要素もかなり重視します。その意味で、この映画は映像と音楽が非常に刺激的でした。その音楽に関する特集映像が、配給先のワーナー・ブラザーズ(Warner Bros. Pictures)の YouTube チャンネルにあったので観てみたところ、ギャツビー役のレオナルド・ディカプリオ(@LeoDiCaprio)が

I love how infusing hip-hop makes you understand the sort of cultural references and what would it be like if these people existed today.(1:41)

と言っていたのが気になりました。

ポイント

“infuse” は、ここでは「人や物を、ある特定の感情や品質で満たす」という意味で使われています。

infuse | Longman Dictionary

  1. [formal] to fill something or someone with a particular feeling or quality
  2. if you infuse tea or herbs, or if they infuse, you leave them in very hot water while their taste passes into the water

(2. のように、ハーブや茶葉などに使われると「煎じる」という意味になります!)

ディカプリオは「文化の引き合いとなるものや、当時の人々が現代に存在していたらどのような感じだったかということが、ヒップホップを取り入れることによってすごく理解しやすくなっていると思います」ということを言っていたのでした。

補足

このディカプリオが言ったことは、私が映画を観た時にまさに一番衝撃を受けたところです。

物語の舞台となっている1920年代初期にジャズが流行していたことは、私も世界史で習ったので覚えていますが、ジャズは現代ではどちらかというとクラシックのような、品のある音楽という位置付けになっているように思います。

でも、当時もジャズに対する受け止め方は果たして同じだったのでしょうか。

バズ・ラーマン(@bazluhrmann)監督は、当時の人々をあえて現代風に演出することによって、時代の価値観をものすごくセンセーショナルに描いてはります。そこで効果的に使われているのが、音楽。現代における最新の音楽をばんばん取り入れることによって、当時の人々にとっていかにジャズが新しい音楽だったのかが、めちゃくちゃわかりやすく表現されているのです。

アーティストヴァリアス・アーティスト
カテゴリ:Soundtrack(全22曲)
リリース:2013-05-03
レーベル:℗ 2013 Interscope Records
価格1,900円

私は1920年代の人々に対して、勝手に品のあるイメージを抱いていたので、これはかなり衝撃的でした。でも、実際のところ、人々の本質はどの時代もあまり変わらないのかもしれません。

映画『華麗なるギャツビー』は、アメリカでは評価が賛否両論に分かれていて、好き嫌いあるだろうなと私も思うのですが、私はこの作品かなり好きです。

物語については、映画が終わった瞬間「F・スコット・フィッツジェラルド天才やろー!」と心の中で吠えました。

なんでこんな物語が書けんねん・・・!

家に帰るやいなや、諦めて放り出していた原作をひっぱり出してきて、再び読書開始。
The Great Gatsby
読み出すと「あかん、やっぱ難しい」と思う箇所が何度も登場するのですが、それでも今回は読破できそうな気がします。映画を観たことによって情景が思い描きやすくなったので、映画を観る前よりもぐいぐい読めるのです。

無事読破したら、お気に入りのシーンなどをまたブログで振り返りたいと思います。