展示の入口で見かけた「COME ON IN」の意味とは?

私のいるところは、毎月第一木曜に美術館や博物館が全て入館無料になります。そこで先日、ジェガーさんと前々から行きたいと思っていた展示を見に、歴史産業博物館(Museum of History and Industry)へ行ってきました!


MOHAI

(By Dennis Bratland (Own work) [CC-BY-SA-3.0 or GFDL], via Wikimedia Commons

私たちの目的は、地元の映画や映画館の歴史を辿る『Celluloid Seattle: A City at the Movies』という展示。なのに歴史大好きジェガーさんは、その展示に向かう途中にある、移民の歴史を取り上げた常設展示から一向に動こうとしません。

「うちら、映画の展示見に来たんちゃうの」
「でも見てや、この写真!めっちゃすごない!?昔こんなんやったんや〜」
「・・・」

ジェガーさんが常設展示に夢中になりすぎて、ジェガーさんがゆっくり見回っている間に私は常設展示を2周巡ってしまいました。

「もううち、先映画の展示行ってるで」
「せや、映画の展示見に来たんやった」

そしてやっと映画の展示にたどり着くと、入口に “COME ON IN” と書かれていました。
COME ON IN

ポイント

“come on in” は、「いらっしゃい」「お入り」という意味です。お店の入口などにもよく書かれています。

come on in | Dictionary.com

come on in: Please enter, as in Come on in, the door’s open. This phrase is simply a friendly request to enter one’s house or some other place.

(家や場所に入ってもらうための、気軽に呼びかけるフレーズなんですね〜)

日常会話でもよく使われていて、未見ですが映画『ローマでアモーレTo Rome With Love)』でも、ジェシー・アンゼンバーグ(Jesse Eisenberg)演じるジャックが、”Come on in. My girlfriend makes great espresso.(入ってや。彼女エスプレッソ作るのうまいねん)”(0:46)と言っていました。

補足

というわけで入ったところ、今度は私が大興奮。もともとはジェガーさんが行きたいと言い始めた展示だったのに、ジェガーさんは先ほどの常設展示の見学でエネルギーを消耗したのか、さっと展示を眺めるだけでどんどん先へ行ってしまいます。

「ちょっと・・・この展示見にきたんちゃうの」
「正直言って、常設展示の方がおもろいかも」
「うそやん」

私は断然、映画の展示の方が面白かったです。特に楽しかったのは、昔の映画館があった場所と現在の場所を写真で比べていたコーナー。

以前、Facebook ページの復習クイズで以下の写真を紹介したことがありましたが、なんとこの薬局はもともと映画館やったんやそうです。
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この “PEPSI 12 PACK 3 FOR $9 98 W COUPON” と書かれている文字盤は映画館でよく見かけるタイプの看板だったので、前から不思議やな〜とは思っていたんですが、これで謎が解けてすっきり。

他にも、この地域で制作された映画や、ここが舞台になっている映画を振り返る展示もあって興味深かったです。

ちなみに、制作も舞台もこちらの映画で最も有名な作品の一つと言えば、やはり『めぐり逢えたら(Sleepless in Seattle)』(1993)。展示の最後にあった「ここが舞台の映画で最も好きな作品は?」という投稿コーナーでも、断トツでトップでした。

このロケに使われたレストラン『Athenian Seafood Restaurant and Bar』はダウンタウンにあって、店内には映画のポスターも貼られています。
Sleepless in Seattle
しかも、そのシーンでトム・ハンクス(@tomhanks)とロブ・ライナー(Rob Reiner)が会話をした席にも、それぞれご丁寧に『TOM HANKS SAT HERE Sleepless in Seattle(めぐり逢えたら トム・ハンクスはここに座りました)』『ROB REINER SAT HERE Sleepless in Seattle(めぐり逢えたら ロブ・ライナーはここに座りました)』という注釈が貼ってあるというおまけ付き。

えらいちゃっかりしてますが、映画ファンだとやっぱり興奮してしまいます。

関連

以前、映画『恋のからさわぎ(10 Things I Hate About You)』(1999)のロケ地もちらり紹介したことがあります→ スケボー人口の多いアメリカで、ロングスケートボードの街乗りに初挑戦!